彷徨の旅-2019/6-

6月1日土曜日

昨日のシャチウオッチングツアーで偶然一緒に乗船した那覇市のご夫婦より、あさイチ嬉しいご提案。

砂利道の為断念した『カムイワッカの滝』へお二人の車で行きましょうと!

もうすっかり諦めていたので、びっくり!有難くお言葉に甘えてしまいました。

7時前に出発。途中エゾ鹿があちこちで朝ご飯モグモグタイムしています。

辿り着いた滝は硫黄成分を含んだ温かいお湯がザンザン流れていて、素足で慎重に歩いていきます。

カムイワッカの滝

緑に輝く樹々と温かいお湯に浸かった足元の心地よさで皆笑顔です。

「道の駅うとろ・シリエトク」まで戻り、またの再会を楽しみにお別れしました。

10時より4時間弱の知床岬観光クルーズへ。

オホーツク海側の見どころを間近に見ながら、ゆったりクルーズです。

知床岬観光クルーズ

カムイワッカの滝が海に流れ出る所も見られ、大満足。

知床岬観光クルーズ

船でしか行けない(近くで見ることができない)知床岬は最高!

帰路はぽかぽか陽気の甲板でしばしうとうと。

知床岬観光クルーズ

下船後は、約28kmの直線道路『天に続く道』を通って道の駅小清水へ。

天に続く道

明日は原生花園からスタートの予定。どんなお花が咲いているか楽しみです。

 

6月2日日曜日

「小清水原生花園」で朝の散歩。

最盛期には40種類もの花々が咲くということですが、今は気の早いはまなすや黒百合、センダイハギがちらほら程度。

小清水原生花園

でも、すぐ側に広がる野鳥の飛来地として有名なトウフツ湖の開放的な空間と併せて楽しめました。

網走湖でカヤックができれば、と思って向かいましたが、雲行きも怪しく、水の状態もいまいちなのでパス。

湖を眺めながら、地元で人気の美味しいパン屋さんで買い込んだパンをパクパク頂いた後、能取岬を訪ねることに。

昨日訪れた知床半島を背景に、可愛らしい灯台が立っていて、覗き込んだ海もすごく綺麗でしたよ。

能取岬

「ひがしもこと芝桜公園」に立ち寄ってみましたが、案の定ピークを過ぎていて、でもすごい人出だったので即スルー。

近くの藻琴山登山道入口にあるという温泉を目指します。

その温泉宿に着いたところ、現在は公には営業しておらず、今日は仲間内でのライブで使用とのこと。

それは失礼しました、と帰ろうとしたら、管理人さんから“どうぞ入って行って、良かったら泊まってライブも一緒に”と。

え~!っと驚きつつ、素敵な露天風呂(大好きな炭酸泉のかけ流し)に心惹かれご親切に甘えさせていただきました。

素敵な露天風呂(大好きな炭酸泉のかけ流し)

ポッカポカに温まったところで、流石に仲間内のお楽しみを邪魔しては、とお礼を言って退散。

明朝の雲海を楽しみに『道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠』へ。

美幌峠

網走でゲットした「サッポロクラシック 春の香り」で乾杯!

今日も良い一日でした。

 

6月3日月曜日

3時半頃、窓の外が明るくなり期待に胸を膨らませて外をのぞくと、アハハ!と笑っちゃうクリアな屈斜路湖の水面。

うーん、残念ながら雲海は見られず。とっとと2度寝に突入です。

今日のメインはその屈斜路湖でのカヤック。

湖に突き出す和琴半島をぐるっと廻る予定です。

組み立て中は穏やかだった湖面が、風向きが変わり急に波立ち始めましたが、半島の岸沿いにゆっくり進みます。

屈斜路湖でカヤック

小さな入り江で羽を休めている鳥たちが群れをなして飛び立っていくかと思うと、急に緑の樹影に覆われたり。

硫黄の匂いがするなと思ったら、回り込んだ先でガスが噴き出していたりと刻々風景が変わります。

屈斜路湖でカヤック

水も透き通っていて綺麗で、ここに住んでいたら毎日来ちゃうね~と話しながら漕ぎましたよ。

カヤックの疲れは、弟子屈町営の「泉の湯」で。

料金200円!で昭和の香り満載の熱~~~い湯でした。

雲海に再チャレンジ!と決め、今夜も美幌峠で車中泊することに。

お風呂の帰り道に、『摩周湖』第一展望台へ。

麓からのドライブも楽しい道、キャンピングカーには試練の道。

先日の『裏摩周』もすごく綺麗だったけど、こちらもやっぱり美しい。

摩周湖

更に「硫黄山」まで足をのばしてから美幌峠に戻りました。

硫黄山

平日とあってガラガラの駐車場です。

夕陽を眺めていたら、崖下から鹿が1頭、また1頭と姿を現してお夕飯タイム。

美幌峠

北海道、いいなぁ。

 

6月4日火曜日

美幌峠から見た今朝の雲海。

美幌峠から見た雲海

出現確立35%の発表をものともせず、連泊した甲斐がありました!

生まれて初めて見る景色。寒さも感じず見入ってしまう他ありません。

テンションも上がり、『雌阿寒岳』に向かいます。

雌阿寒岳は現在噴火警報レベル1。

「活火山であることに留意」と言う事で、注意を促す看板があちらこちらに。

標高1499m。7:16登山スタートです。

ひたすら上り一方の山ですが、とても良いのが振り向く毎にご褒美景観が現れること。

麓の「オンネトー」のグリーンが見え、昨日大雪山から知床半島まで見渡せた津別峠を見下ろして進みます。

8合目を過ぎた辺りから冷たい風が吹き付け出し、ウインドブレーカーを引っ張りだしてあと一息。

9合目から頂上までは身を屈めて進むような強風。

一歩一歩足元を見つめて進むと、突如想像を超えた大迫力の火口が。

8つの小さな火山で構成された山ですが、圧倒されるような大迫力!

雌阿寒岳

しっかり目に焼き付け下山開始。

スタート前に親切に登山口を教えて下さったベテランの方とすれ違い。

この山は初めてだという私たちを心配してくれていた様子。

海でも山でも自然を楽しむ人々は優しい方が多いなぁと感謝です。

下山ルート途中の狭い道で、隠しておいた種子を掘り起こして熱心に食べるエゾシマリスを発見。

ごくごく至近距離にいる我々を見ても、とにかく今は食べる!という様子の愛らしいこと。

エゾシマリス

ラッキーな出会いでした。

下山後、『オンネトー』湖畔で今登ってきたばかりの雌阿寒岳を見上げながら大きなおむすびをぱくつきました。

オンネトー

その後、麓の温泉(超ワイルドな硫黄泉!)に入ったらもう今日はぐったり。

足寄町の道の駅で爆睡車中泊です。

 

6月5日水曜日

“果て~し~ない大空と、広~い大地のその中~で~♪”あな~たと、暮ら~した、僅~かな時間~”♪足寄町と言えば松山千春さん。

ちょっと赤面だけど、高校生の頃大好きでめっちゃ聴いてました。

昨夜泊まった『道の駅銀河ホール足寄』に向かう道中はずーっとCDかけっ放しでした、勿論((笑)

山登りの翌日は心地よい筋肉痛。「銀の雨」の中で目覚めます。

あさイチは糠平湖の『旧タウシュベツ橋梁』を見に行きました。

旧タウシュベツ橋梁

写真は展望台からのもの。よ~く目を凝らさないと分からないかも。

旧国鉄士幌線のコンクリートアーチ橋です。

これから水位が上昇し8~10月には湖底に沈むので、幻の橋とも言われているそうです。

間近で見られる場所情報があったので探したところ、ヒグマの出没多発と言う事もあって立ち入り禁止でした。

対岸にある展望地付近はミズナラの巨木がある絵に描いたような緑の小径。

素敵な散歩道でした。

雨のため「然別湖」でのカヤックはまたの機会に。

ネイチャーセンターの方が親切に色々な情報をくださいました。

湖では小学生が体験カヌーの真っ最中。

然別湖

雨など全く気にせず元気いっぱい!。見てるだけで楽しい!。

今日のお昼は美味しい蕎麦の産地として知られる新得で。

蕎麦好きとしては外せない場所です。

ざると、とろろをそれぞれに美味しくいただきました。

新得そば

昨日、一昨日とワイルド系お風呂が続き、今日は満を持して上富良野町の『吹上温泉・白銀荘』へ。

内湯も雨の露天風呂も最高に気持ちよく!生き返った~。

有難いことに車中泊OKなので、今夜はこのまま雨の音を聴きながら静かに休みます。

 

6月6日木曜日

昨夜は雨で全く存在に気付かなかった十勝連峰。

今朝は眼前にくっきりと。

車中泊した銀山荘からすぐの「望岳台」へ。

早朝にも関わらず山や草花にカメラを向ける人がちらほら。

朝の爽快な空気を吸い込んでから山を下り、『青い池』を目指します。

途中の『白ひげの滝』が想像以上の迫力で大興奮!

白ひげの滝

台北から観光に来た方と一緒に盛り上がりましたよ。

そこから白樺の並木道を走って、やってきました『青い池』

青い池

今や各地で耳にする青い池。

正直期待していなかったので、嬉しくなってしまう美しさです。

まだ観光シーズン前なので静かに眺められましたが、新しい広大な駐車場の様子からも人気のほどが伺えました。

次は美瑛へ。

数ある有名スポットの中で最初に訪ねたのは日産スカイラインのCMで懐かしい「ケンとメリーの木」

もちろん当時から相当の年月なのですっかり成長していて、へえ、という感じではありました。

その後新栄の丘、三愛の丘、千代田の見晴台等をのんびり回ります。

自転車で回っていらした外国人カップルの綺麗な白髪が風景にマッチして、とても絵になっていました。

美瑛

美瑛の街並みにも関心しました!

駅舎や道の駅、市役所の展望塔、ツーリストインフォメーション、街路樹等、何処も観光客をもてなす心遣いで一杯。

店員さんや郵便局の職員さんも気負わず親切で、こちらも笑顔になる対応ばかり。

振り返って我が沖縄、那覇市、大丈夫かなぁ?

そんな美瑛を後に、旭川で味噌ラーメンをいただき、今夜の宿泊地「道の駅 鐘のなるまち・ちっぷべつ」へ。

併設の温泉に浸かってまったりした後、18時きっかり登楼上の大きな鐘がゴンゴンと鳴り響きました。

 

6月7日金曜日

「チップベツ(秩父別)」の鐘が6時きっかりに2分間もごんごん鳴り響き、1日のスタートです。

予定していた大雪山を後に回すことにし、日本海側の『オロロンライン』を留萌~苫前まで海を眺めるドライブ。

留萌に向かう途中、偶然目にした古い駅舎です。

古い駅舎

昔のNHKの朝ドラ「すずらん」(朝ドラを見ないので知りませんが)に因んだ映画のロケ地だったようです。

最初通り過ぎたのですが、雰囲気がすごく良くてすぐに引き返して見に行きました。

「オロロン」は天売島に住むウミガラスの鳴き声からきているそう。

どんな鳴き声か聴いてみたいなぁ。

苫前から再びくねくね山道を走り、一路お蕎麦の大産地「幌加内」を目指します。

沖縄にいてもお昼は取り寄せた幌加内蕎麦を頂くことが多い私達が、すご~く楽しみにしていた町です。

開店と同時に人気のお店に入ることができ、迷わずざる蕎麦をオーダー。

運ばれてきたら速攻食べ始めてしまい、写真を撮るのも忘れてしまう食いしん坊ぶり。

やれやれです。

期待通りの美味しさでした。ごちそうさま!

さてさて、午後は図書館巡りの中でも楽しみにしていた、剣淵町の『絵本の館』へ。

絵本の館

絵本好きには憧れの地です。到着した時からテンション上がりっぱなし。

写真も許可を得て撮りまくり。

絵本だけでも約4万冊の蔵書があるだけではなく、展示の仕方や体験コーナー等どれも工夫一杯で、心の中でキャーキャー叫びまくり。

中庭を取り囲む楕円形の建物の造形も可愛らしく、黒っぽいコクーン型の内部は木製玩具の遊び場になっています。

絵本の館

ようやく我に返り、図書館を出ますが、もう1つのお楽しみ。

「絵本の里」マンホールマップを手に街中にある4種類のマンホール蓋を探しに。

キョロキョロしていると、ガソリンスタンドのおじさん&お姉さんが走り出てきて嬉し気に全箇所教えてくれました。

剣淵町のマンホール蓋

写真は初代デザインのもの。

お二人に大きく手を振ってお礼を。ほんとに皆さん親切です。

ずーっと曇り空の1日でしたが、心晴れやかに宿泊地の「朱鞠内湖キャンプ場」に到着。

 

6月8日土曜日

『朱鞠内湖』幻の魚「イトウ」が住む神秘の湖と呼ばれています。

ここが日本最大の人造湖ということは訪れて初めて知りました。

湖畔のキャンプ場は自然一杯のフリーサイトが広がり、思い思いのスタイルで釣りを楽しむ太公望があちこちに。

今日はこの素敵な湖でのんびりカヤックがしたいだけなので、波の様子を観察しながら本を読んだり編み物をしたり。

陽がさしてきたお昼に1回目にトライ。

朱鞠内湖でカヤック

結構風が強く、無理のないコースを選んで早々に戻りました。

波を眺めつつ東屋で編み物。

近くの名寄市からいらしたライダーさんがプロ級の写真を沢山見せて下さり、話が弾みます。

うちの超寒がりの道産子さんとの旅では決して見る事はない、厳寒期の北海道の自然の素晴らしさを教えて頂きましたよ。

夕方、少し風が弱まったので2度目の漕ぎだし。

1回目と逆方向へ回ります。

束の間の凪にホッとしつつ夕陽の眩しさに目を細めながら小島を一周しました。

朱鞠内湖でカヤック

湖畔から駐車場所までカヤックを運び上げて、本日は業務終了。

朱鞠内湖キャンプ場

週末とあって周囲は子ども達の声でにぎやか。

私たちはおとなしくビールで乾杯!。

湖畔の夜は更けていきます。

三線なぞ爪弾きながら。

 

6月9日日曜日

静かな湖畔でぐっすり寝たらしく、珍しく6時過ぎの目覚め。

湖には波もなく、洗顔だけ済ませて、そそくさとカヤックを湖に浮かべて漕ぎ出しましたよ。

うっかりスマホを忘れてしまい、写真が無くてごめんなさいです。

今日は鏡のような湖面だったので、時折手を休めて、鳥たちのさえずりに耳を澄ます時間を楽しめました。

気付けば2時間弱、朝の湖上を漕ぎ漕ぎ。

大活躍のカヤックをテキパキ丁寧に片付けてようやく朝のコーヒータイムです。

お昼まで思い思いにのんびり過ごしました。

朱鞠内湖キャンプ場

相方さんは大きな木の下のベンチで本を読みます。

朱鞠内湖キャンプ場

私は湖を望む東屋で編み物。

昨日、名寄のライダーさんに教えてもらった「エゾハルゼミ」が遊びに来ました。

お昼ご飯は沖縄から持参の幌加内蕎麦。やっぱりいつでも美味しい。

すっかり寛がせてもらった朱鞠内湖を後に、本日の宿泊地「道の駅びふか」を目指しました。

 

6月10日月曜日

朝は霧が深いことが多いのだけれど、早起きしたからには元気に行動開始。

仁宇布の「松山湿原」は片道僅か900mの登山だけど、如何にも熊が出そうな雰囲気たっぷり。

熊よけ鈴を休まずジャンジャン鳴らしながら霧の中の湿原歩きを楽しみました。

松山湿原

下山後、すぐ近くの「トロッコ王国」へ。

廃線跡を利用した往復10㎞、約40分ののトロッコ旅です。

吹きさらしの風を受けて木立の中を進むので寒いことこの上なし。

でも何だか楽しすぎて二人とも笑いっぱなし。

童心に返ってしまうんでしょうね。

トロッコ王国

指先の感覚が戻るまで結構時間がかかってもニコニコでした。

村上春樹小説の舞台と云われる場所がすぐ近くなのでちょこっと立ち寄り。

羊さん達に手を振ってきました。

少し早めのお昼を音威子府駅の「常盤軒」で。

真っ黒な蕎麦で知られています。

駅構内でたくさんの人がお蕎麦をズルズル美味しそうに食べていて

音威子府駅の「常盤軒」真っ黒な蕎麦

何だかほっこりです。

ごちそうさまでした。

さて、再びオロロンラインへ。

利尻富士の姿をうっとり眺めながら稚内を目指して北上です。

途中で立ち寄った「サロベツ湿原原生花園」ではエゾキスゲやコバイケイソウが咲き誇っていて、木道歩きもあっという間。

サロベツ湿原原生花園

オロロンラインの沿道でもはまなすが目を楽しませてくれます。

ノシャップ岬も見学し、今夜は「道の駅わっかない」。

 

6月11日火曜日

昨日オロロンラインを走りながら眺めていた『利尻島』へ。

7:15発のフェリーに乗って90分。

鴛泊港でレンタカーを借りて、一周約55㎞をぐるっと廻る予定です。

利尻富士は雲の中で全く姿が見えない中、「姫沼」を散策。緑が深く、小さな花々が結構咲いています。

次の目的地「オタトマリ沼」に着いた頃から利尻富士にかかる雲が流されて姿が見えだし、あちらこちらで歓声が。

更にその先の「南浜湿原」の散策を終える頃にはくっきり綺麗な山容が。

ありがとう利尻富士!

利尻富士

「仙法志御崎公園」では、明るい陽ざしを受けてキラキラ輝く海の美しさ絶句!

仙法志御崎公園

あ~この海に入りたい、カヤックしたい!と二人とも大興奮です。

ここでお腹もすいて、沓形町まで“焼醤油ラーメン”を食べに。

日本のミシュラン認定の有名店だそうで、大盛況です。

利尻島「味楽」

しっかり濃いめの味で、北国だな~と納得しつつ頂きました。ごちそうさまでした。

その後町立博物館や海岸沿いの見どころを見学し、無事に一周約5時間の旅終了。

へなちょこ山登り隊の私達には憧れの利尻富士。間近で楽しめてよい時間でした。

フェリーで稚内港に戻り、待たせていたキャンピングカーに乗り込んで一路最北の地「宗谷岬」へ。

宗谷岬

厚く雲がかかり風も強く、6月とは言え最北感最高。

やせ細ったキタキツネがそそっと走り去っていきました。

オホーツクの海を左に眺めながら「道の駅 さるふつ公園」に到着。

お風呂に入って、おやすみなさい。

 

6月12日水曜日

今日明日は曇り空で気温も低い予報。

ゆっくり国道238号オホーツクホタテロードを走りました。

鹿注意

クッチャロ湖に寄ってみたところ、岸沿いの水深がかなり浅く、カヤックは難しそう。

近くの「道の駅はまとんべつ」をぷらっと覗くと、おいしそうな焼き立てパンが。即買いですね。

時間はたっぷりの一日なので、通り過ぎた「ベニヤ原生花園」に引き返してみることに。

10mほどの展望塔で予想外の広さに驚くも、木道を歩き始めます。

何だか毎日木道を歩いていますね。

すっかりお馴染みになったハマナスなぞを眺めていると、不思議な造形の植物がにょきにょき沢山あります。

ベニヤ原生花園「蝦夷ニュウ」

小雨もぱらついてきたので、案内所に戻り、職員さんに先程のにょきにょきの写真を見てもらうと

セリ科の“蝦夷ニュウ”と即答。

宇宙の生命体みたいで不思議な可愛さですよね~と。

まだ蕾の状態で、高さ2m位に育つそう。

自然って面白いなあと毎度感心です。

宿泊予定地に向かう途中で『北見神威岬』を見学。

北見神威岬

北海道の屋根と形容される日高山脈がオホーツク海へ沈む最北端なんだそうです。

アイヌの言葉で神を意味する“カムイ”とつくように、曇りで全容が見えなくても強い存在感のある岬でした。

宿泊地に予定していた「ウスタイベ千畳岩キャンプ場」は海に面した風光明媚な場所です。しかも無料。

ウスタイベ千畳岩キャンプ場

でもトイレの真ん前に陣取って動かない車や、場所取りらしき行為が目に付くうえに、

直近で熊も出没したという情報あり。

そんなこんなで、千畳岩を眺めてから、近くの「道の駅マリーンアイランド岡島」へ移動。

キャンピングカーでの旅初心の私達は、旅ズレせずに行きたいなぁと色々考える一日でした。

 

6月13日木曜日

冷え込んだ朝でも、冷たい水での洗顔もすっかりへっちゃらになってきました。

今日も厚い雲の下、オホーツク海を眺めながら走ります。

「オムサロ原生花園&流氷岬」の看板を見かけてぷらっと立ち寄り。

オムサロ原生花園&流氷岬

関東ナンバーの車が多いなと思っていたら、どうやら皆さん『鳥』狙いのご様子。

大泉洋さん風に言うと“バズーカ”を構えた方々が同一方向に息を潜めて構えています。

お気楽お花眺め隊の私達もつられて息を潜めます。

一斉にカシャカシャ!とシャッター音が響き渡ったら、こそこそっと脇をすり抜けさせていただく緊張感!

バードウォッチャーのウオッチングを楽しんでしまいましたよ。

乳製品自慢の「道の駅おこっぺ(興部)」に立ち寄り、“濃いバニラアイス”で一息。

その後、サロマ湖、能取湖、網走湖と湖を巡ります。

お昼ご飯は帆立の養殖で有名なサロマ湖畔の道の駅で“ちがいの分かるカレー”。

サロマ湖畔の道の駅で「ちがいの分かるカレー”

「稚貝」のフライと稚貝に乗った福神漬け、ですね。

ごちそうさまでした。

能取湖ではオレンジ色が鮮やかなエゾカンゾウが!。

エゾカンゾウ

ネイチャーセンターの職員さんはやっぱり親切で質問するとニコニコ顔。

秋が見頃のサンゴ草の群生地にも立ち寄ってみると、

秋が見頃のサンゴ草の群生地

紫のアヤメ?が群生していました。

秋が見頃のサンゴ草の群生地にアヤメ

今夜の宿泊地は「道の駅おんねゆ」

7㎞ほど離れた留辺蘂(るべしべ)の24時間営業のザ・地元温泉に入ってきました。

洗い場も小さくて、5~6人入ると一杯の感じ。

でもお湯はびっくり!のつるつるスベスベ感。

券売機もいい味出していましたよ。

24時間営業のザ・地元温泉

 

6月14日金曜日

緑の山々を見ながら石北峠を一気に越えて層雲峡を目指します。

途中、「大函」や

層雲峡「大函」

「銀河の滝・流星の滝」の大景観を観て血流アップ。

銀河の滝・流星の滝

本日の目的地「黒岳」へはロープウェイとリフトを乗り継ぎ楽々7合目まで。

まだまだ残雪が多いので、へなちょこ登山部の私達はスニーカーで散策できる範囲をゆっくり堪能。

黒岳

日本一遅咲きというチシマザクラや可愛らしい高山植物の数々を愛でつつ、残雪散歩をしましたよ。

黒岳

雪が無ければ初心者大歓迎の黒岳。また訪れたいものです。

早起き行動のおかげで時間にゆとりが出来ました。

相談の結果、昨日TVニュースで知った“ヒマラヤの青いケシ”を見に西興部村の道の駅へ。

学生時代に行ったネパールの旅で見たヒマラヤの山々はずーっとずーっと憧れの地。

栽培された青いケシを日本でってどうかなぁと一瞬考えたものの、勿論好奇心には勝てません。

ヒマラヤの青いケシ

長距離を楽し気に運転してくれる相方さんに感謝!

着いたのがお昼過ぎでお天気も良く、少しうなだれ気味の青いケシでしたが、来てよかった~とだ御満足の美しさ。

興奮気味に写真を撮っていたら、手入れ作業中の職員さんが、またまた嬉し気に見頃の珍しい花々を教えてくださいました。

中でも可愛かったのが同じケシの仲間の「リシリヒナゲシ」。

リシリヒナゲシ

利尻島では見つけられなかったのでラッキー!

予定外、想像以上のお花畑に、キレイに手入れをしてくれている方々にありがとう!のひとときでした。

今夜の宿泊地「道の駅とうま」に向かいながら、遅いお昼を下川の隠れ家っぽいカレー屋さんで。

偶然飛び込んだお店でしたが、ご主人は筋金入りの旅人さん。

美味しいカレーと興味深い旅のお話をたくさんごちそうになりました。

人懐っこいわんことにゃんことご主人と、お見送りをしてもらいましたよ。

北海道に入って丁度ひと月。ほんとにいいなぁ、北海道。

 

6月15日土曜日

大雪山旭岳は今日が山開き。

午後からイベント有りという情報が入ったので、早起きして始発のロープウェイへ。

標高2,291mの旭岳は大雪山連峰の主峰で北海道最高峰。

高山植物の種類が豊富なことでも大人気の山です。

始発を待つ間に駅周辺のお花畑を散策。エゾリュウキンカと水芭蕉の大群落!

エゾリュウキンカと水芭蕉

へなちょこ登山部の本日の目的は、ロープウェイで上がった5合目(1600m)で「姿見の池コース」約1時間を楽しむこと。

足元も登山靴ではなく、残雪歩き用にきっちり長靴です。

予想以上の残雪も長靴でるんるんガシガシ進みます。

旭岳

ジェット機かと思うような凄まじい音を上げる噴煙と残雪と可愛い花々。

旭岳

なんという贅沢な光景!

まだまだシーズン初めでこれから更に素晴らしい景色になるんでしょうが、大大満足!で下りのロープウェイに乗りました。

天人峡温泉にある「羽衣の滝」

羽衣の滝

山肌を静かに気品溢れる流れ方で、ほーっと溜息の出る優雅さ。

温泉街はすっかり寂れている雰囲気でしたが、それだけにかえって美しさを感じましたよ。

今夜の宿泊地「道の駅 石狩 あいロード厚田」へ向かいます。

途中で偶然立ち寄った増毛町の「旧商家丸一本間家」

増毛町の「旧商家丸一本間家」

展示内容はもちろん、案内のお二人がめっちゃフレンドリーで良い時間を楽しみました。

道の駅に到着した途端に、なんとなんと、私達とほぼ同じ期間くるま旅をして沖縄に返るというご夫婦に遭遇!。

出会えた喜びで大いに盛り上がりました。

ここまで約7000kmのくるま旅。

いつも楽し気に運転してくれるけど、長距離が続くとさすがにお疲れモードの相方さん。

道の駅で見つけた“栗入り大納言羊羹”をみて目尻を下げたので、

栗入り大納言羊羹

速攻プレゼント(笑)

 

6月16日日曜日

20日(木曜日)に札幌で初のオイル交換が決定。

それまで市内の姉夫婦宅でお世話になります。

で、札幌に向かう本日は道中にある道の駅(三笠、しんしのつ、とうべつ)を巡りつつ、

コインランドリーで洗濯をするだけというゆるゆる行動。

日曜日とあって、生憎の天気にもかかわらず何処もかしこも人出が多く、妙に気疲れします。

洗濯終了後、江別の蔦屋書店内のスタバでどっかり休憩。

店内に暖炉があって、運よくその前の静かな席に腰掛ける事ができました。

江別の蔦屋書店内のスタバ

ブックカフェなので書店内の好きな本を読みながらお茶できます。

江別では78年ぶりにヒグマが出て大騒ぎだったそうですが、そんなことは露知らずのカフェタイム。

最後に訪れた「道の駅とうべつ」で本日は車中泊。

道の駅とうべつ

久しぶりにスパークリングワインで乾杯!

十六日祭

この後綺麗な夕焼けが出て、さあ爆睡だぁと思っていたら、日付が変わるころから半端ない強風。

揺れんるんです、ホントに。でも何事も経験です。

洞爺湖畔であおられた夜に比べるとまだまだ、と落ち着いていられましたよ。

 

6月17日月曜日

夜半からの強風は続き、ぐらんぐらん揺れながら札幌市内の「モエレ沼」へ。

イサム・ノグチにより公園全体が1つの作品として設計されたそうです。

お天気が良くなかったので「ガラスのピラミッド」のみ体験です。

ガラスのピラミッド

ピラミッド内部に入ると何とも形容しがたい静寂と贅沢な空間。

外の強風と寒さを忘れてゆっくり歩きまわりました。

ピラミッド屋上からの眺めも、子ども達が楽しく遊びまわれる場所をと願っていたというイサム・ノグチの言葉通りの景観でした。

まだ行ったことが無かった「大倉山ジャンプ台・展望台」へ。

大倉山ジャンプ台

リフトに揺られながら、信じられない傾斜のジャンプ台に目が釘付け!

展望台から見ても、下から見上げても、やっぱり信じられない高さ、角度です。

大倉山ジャンプ台

怖さ知らずの子どものうちに始めないとぜ~ったい無理!。

ジャンプ選手、尊敬です。

すっかり冷えた体を温めるべく、札幌でぜひ行きたかったカフェへ。

お勧めのオリジナルブレンドとフレンチを美味しくいただきました。

森彦

「藻岩山」を目指したところ、有料道路入口で今日は視界不良ですよ、と親切に教えて下さったのでまたのお楽しみに。

市内で唯一の源泉かけ流しと謳っているモール泉の銭湯で体をあっため、月寒の姉夫婦宅へ。

 

6月18日火曜日

ゆるゆる札幌滞在の一日。

豊平峡ダムが良いよ、と教えてもらったので、のんびりとドライブ出発。

せっかくなので、少し足を延ばして中山峠まで。

キャンピングカーは座席の位置が普通乗用車より高いので、知っている道でもまた違う景色に見えます。。

峠から見る羊蹄山は頭に雲がかかっていたけれど、道中は初めての道のように楽しめました。

「豊平峡ダム」へは駐車場から電気バスでも行けますが、2㎞程の道程なので“冷水トンネル”を歩くことに。

豊平峡

その名の通り冷たい風が吹きわたっていて、少し後悔しながらも早足でがんばりました。

貯水量が少ない時期で、放水も可愛らしく。

豊平峡ダム

でも、周囲の山々の緑が美しく、

豊平峡ダム

資料館もすごく分かりやすい展示で来てよかった!と。

帰り道も元気にトンネルをたったか歩きました。

歩きまわってお腹もペコペコ。

豊平峡温泉にある大きくて美味しいナンのあるカレー屋さんでお腹一杯食べて、

豊平峡温泉にある大きくて美味しいナンのあるカレー屋さん

小金湯温泉でまったりあったまって来ました。

 

6月19日水曜日

今日もゆるゆる札幌

車を置いて、地下鉄の1DAYチケット片手に市内を歩きます。

大通公園をスタートし、二条市場から旧道庁、

旧道庁

北大植物園へ。

植物園では薔薇とライラックの仲間、ウツギ等が見頃を迎えていて、

北大植物園

都心とは思えない緑の豊かさに感動。

温室内で大きく育った“金シャチサボテン”を見つけ思わずにっこり。

金シャチサボテン

円山公園~北海道神宮の庭の散策中には突然の大雨!

相方さんが見上げた”オンコ”の木の樹上にエゾリスさんがこっちこっちとでもいうように雨宿り中。

私達も同じ樹の下で雨宿りさせてもらいました。

今日もたくさん歩いて、お楽しみは「サッポロビール園」

サッポロビール園

クラシックとエビスプレミアムブラックとハーフ&ハーフと。

ジンギスカン鍋と一緒に堪能。

ごちそうさまでした。

 

6月20日木曜日

ゆるゆる札幌も最終日。

輪厚(ワッツと読むそうな)にある「まきばの店」で人生初の”イチゴ狩り”。

大型バスでやってきていた沢山の園児と一緒にモグモグタイムのスタート!

3種類の苺の味比べをしながらがんがん食べてやる~!と思っていたのはめっちゃ甘かった。

走り回る子ども達と違って、こちらはあれれ?と驚くほどあっという間にお腹一杯に。

苺は甘くて美味しかったけど、この後3年位はもういいかな(苦笑)?

イチゴ狩り

パンパンのお腹をさすりつつ、『札幌芸術の森』へやって参りました。

広い園内には美術館や工芸館、クラフト工房等が点在し、散歩するだけでも1日楽しめそうな心地よい空間。

美術館ではラッキーなことに船越桂さんの作品の無料展示もありましたよ。

さてさて、こちらの園の1番の売りは(多分)「野外美術館」です。

いただいたMAP を手に、全74もの作品を鑑賞しながら緑豊かな自然の中を歩き回ります。

たくさんの作品の中で妙に心に残った「石飛ぶ」

札幌芸術の森

そうよね、飛びたいよね。

「椅子になって休もう」座った自分も次は誰かのための椅子になる…。なりたいものです。

札幌芸術の森

1作品だけ見逃してしまったけど、今度は彫刻作品でお腹一杯になりました。

札幌を離れる前に「藻岩山」に再チャレンジ!と思ったらまたまた有料道路入口で”雷の為リフト中止中”とのお知らせ。

笑っちゃうしかないですね。

滞在中すっかりお世話になった姉夫婦宅を後に、車のオイル交換に向かいます。。

お兄さんお姉さん、色々とありがとうございました。

トヨペット札幌本店のスタッフさん達のきびきびスマートな働きぶりに感心して、今夜の宿泊地千歳へ。

 

6月21日金曜日

今日は樽前山に登れるか?と期待で4時に目がぱっちり元気に外に出てみると、う~ん、かなり怪しい空模様。

車中泊した「道の駅サーモンパーク千歳」のすぐ脇を流れる千歳川の水がキレイで、早朝の深呼吸!

一先ず、支笏湖畔に向かい、湖面を眺めながら朝ごはん。

カヤックも次回と判断し、樽前山の7合目駐車場まで様子を見に行くことに。

5合目ゲートから先が2.6kmの砂利道で、用心深く運転します。

駐車場に停めた途端に7合目ヒュッテから出てきてくれた方が、“今日明日は無理だよ~”と。

下見です、と答えたら、“その車じゃ下りは滑るから気を付けて帰ってね~”と、ごつくも優しい笑顔でした。

こんな日は図書館です。

千歳市の「まちライブラリー」は以前見かけて気になっていたところ。。

千歳市の「まちライブラリー」

公立の図書館ではなく、本を通して人と人とが交流し、つながりを広げていこうと始められた場所なんです。

古い建物ですが、とても綺麗に整備されたスペースです。

千歳市の「まちライブラリー」

飲食もお喋りもOK!

本の寄贈や様々なワークショップ、イベント開催、情報発信とサポーターの皆さんで楽しんで創り上げているご様子。

ブックカフェもオープンな感じで利用しやすく感じました。

ブックカフェ

ここに住んでたら毎日足を運びたくなること間違いなし!

小さい子向けのコーナーも居心地良さそうでした。

私達もそれぞれに好みの本を手に取り、気に入った椅子でしばしまったりの読書タイムでした。

今夜の車中泊は「道の駅四季の館 むかわ」

 

6月22日土曜日

今日から明日の昼過ぎまで“雨”の予報。

野外活動はお休み。写真1枚も撮らず!

午前中は、苫小牧で映画を観たり食事や食料品の買い出しをしてのんびり過ごしました。

午後は、相方さんの旧知の方に会いに白老まで。

白老の中央公民館で本日開催のイベントにご出演されていることをTVで知り、お訪ねしました。

時折強く降る雨の中、白老の老若男女が大勢参加されていてホール内には入れず。

近所のカフェで時間を潰して戻ると丁度終了したところで無事にご対面。

昔馴染みの人とこういうタイミングで会えるなんていいなぁ。

私も嬉しくなりにこにこしてしまいましたよ。

「また、いつか」とお別れして本日の宿泊地「道の駅そうべつ」へ。

「四季彩街道」と名付けられた道を走りましたが、雨の中でも十分美しさが分かる素敵なドライブルート。

また来年、この道を今度は晴れの日にぜひ走りたいな。

 

6月23日日曜日

「道の駅そうべつ」から見る昭和新山はポコッとカップを伏せたような可愛らしい姿。

お昼過ぎまで雨の予報だったけど、赤い山肌が朝日に映えていました。

さて、偶然は続くもの。

今日は相方さん旧知の声優さんが洞爺湖で開催のイベントにご出演ということで訪ねることに。

待ち合わせのホテルに向かうと、街中が『TOYAKOマンガ・アニメフェスタ』に参加のコスプレの皆さんで溢れかえってる!

今年10周年のイベントで、全国から約7万人ものコスプレーヤーさんが大集結とのこと。

昨日の大雨で街を練り歩くパレードが中止になったそうで、その分今日は気合が入っているように感じます。

お仕事開始前の貴重な時間に、楽屋で大いに盛り上がる二人を見てまたまた嬉しくなりました。

記念にフェスタ特製のお水をいただきました。

TOYAKOマンガ・アニメフェスタ特製のお水

来年はコスプレ衣装持参で来ようかしらん?と(笑)

お天気は回復と見込んで、「支笏湖」再チャレンジ!

美笛キャンプ場

美笛キャンプ場に車を停め、一休みしてカヤック。

勿論アニメフェスタ水をセットして漕ぎ出しましたよ。

支笏湖でカヤック

先日登山を断念した「樽前山」の溶岩ドーム部分も望めるし、恵庭山も正面に美しく。

支笏湖でカヤック

は~、来てよかった。

岸に戻って、車の前に椅子を出し、湖を眺めながらBEERで乾杯!。

美笛キャンプ場

平和の有難さをいつもいつもしっかり心に。

沖縄は雨の6月23日。16:23に支笏湖畔で黙祷。

 

6月24日月曜日

午前4時過ぎの起床時にはすっかり明るくなっていて、湖畔で深呼吸。

支笏湖でカヤック

ほぼ無風の絶好のコンディションの中、6時~8時まで朝カヤックを楽しみました。

美笛キャンプ場

キャンプ場のチェックアウト時間までゆっくり朝ごはん。

2時間漕ぐと、さすがにお腹もペコペコです。

カヤックを片付け、給水やごみ処理も済ませて出発の前に、お隣のグループとお別れの挨拶。

昨夜、グループのお一人が我が家のすぐ近くの宇栄原小学校出身のうちなぁんちゅと判明して、大盛り上がりだったのです。

現在は小樽在住と言う事で、またの再会を楽しみに助手席からブルンブルン手を振りました。

今日の宿泊地「倶知安町」に向かう前に、支笏湖の北西7kmほどに位置する『オコタンぺ湖』へ。

オコタンぺ湖

“北海道三大秘境湖”の一つで、現在は展望台からその姿を垣間見るしかありません。

今日はお天気も良かったので、樹間から綺麗な青を見られてラッキーでした。

展望台を後に、支笏湖をぐるっと廻っていざ倶知安へ。

今朝のカヤックからとはまた違う姿を見せてくれた樽前山にも、ブルンブルン手を振ってお別れ。

樽前山

頭に雲を抱く羊蹄山を眺めながらやってきた倶知安町。

相方さんの生まれた地でもあります。

明日、羊蹄山元気に登れますように!。

 

6月25日火曜日

午前4:30 入山届を記入して、1898mの山頂目指し『羊蹄山』登山スタート!

幸いお天気も良く、少しずつ標高を上げるたびに見えてくる眼下の景色が絵はがきのよう。

へなちょこ登山部なので、とにかくマイペースで行ける所まで行こう作戦です。

3合目の標識は森の聖人みたいで可愛い。

羊蹄山

5合目手前でお結び1個ぱくつき、7合目でミニあんぱん1個。

水分もこまめに補給。

前日山小屋泊で下山してくる人々が“がんばって!”と笑顔で声かけてくれます。

なんだかんだと一歩ずつ進んでいたら遂に9合目。

山頂を示す道標が出ました。

イワベンケイがよく来た、と出迎えてくれているよう

羊蹄山

(勝手な思いこみですね)。

そうして辿り着いた大小2つの深い火口には残雪が。

力強さを感じる光景です。

羊蹄山

火口壁の最初のピーク「北山」を山頂と勘違いして大喜びしましたが、よく見ると山頂は更なる岩場の先に。

羊蹄山

もちろん足取りも軽く(?)行って参りました。

遂に憧れの羊蹄山初登頂!パチパチパチ!

北山まで戻って、景色を眺めながら大っきなお結びを頬張りました。

どうでしょう、達成感に満ち溢れる山男って感じ!

羊蹄山

下りのことは聞かないでくださいね。

なにせ、膝に問題ありの二人故、励まし合ってどうにかこうにか一歩一歩下ります。

午後3:15下山時刻を記入して、お疲れさまでした。

京極の温泉で疲れを癒し、BEERで祝杯をあげたら、マジでバタンキューでした。

ありがとう羊蹄山。

羊蹄山

 

6月26日水曜日

ぐっすり寝て、どうにか体が動くことに一安心。

京極の名水

車中泊地の「京極の名水」を汲みに。

冷たくて如何にもミネラルたっぷりの水がもの凄い勢いで流れています。

羊蹄山の見えるコインランドリーでたまった洗濯ものを盛大に洗います。

真狩村のパン屋さん

真狩村のパン屋さん。

お店の周囲にはパン焼き用の薪が積みあがっていて、ドアを開けたら何とも良い香り。

ハード系のパンを買い込み、クロワッサンは即食べ。

久々に大ヒットの美味しさで筋肉痛も吹っ飛びます。

20代の若かりし頃、憧れていた赤井川村の『アリスファーム』を訪ねました。

赤井川村の『アリスファーム』

自由に散策できる園内にはツリーハウスやブランコ、沢山のベリー類。

赤井川村の『アリスファーム』

描いていたイメージとはやっぱり違っていたけれど、しばしのんびり過ごさせてもらいました。

キロロや毛無山展望台を通っていよいよ小樽の街へ。

坂の多い港町。大好きな風景。学生の時以来ですが、観光客の多さにはびっくり。

市営の観光駐車場に2泊してゆっくり町巡りの予定。

旧手宮線

北海道初の鉄道『旧手宮線』。

自然な感じで街中に残されていてよい雰囲気です。

夜は、先日支笏湖のキャンプ場で知り合ったうちなぁんちゅのなおさんご夫婦と楽しい飲み会に。

時間を忘れて美味しいものをいただき、またの再会を楽しみにお別れしました。

なおさんご夫婦に頂いた美味しそうなパンとポーク

別れ際に頂いた美味しそうなパンとポーク!いちゃりばちょーでーですね。

いっぺぇにふぇーでーびたん。

 

6月27日木曜日

小樽港埠頭側にある「観光駐車場」でお目覚め。

静かでよく眠れました。

まだまだ重い足をよっこらしょとあげて、小樽散歩にでかけます。

小樽運河

朝の運河は人通りもまだまばら。

人力車のお兄さんたちの声掛けを笑顔でかわし、のんびり歩きます。

出抜小路から境町通りへ出ると、あらあら、歩道一杯に広がる修学旅行生や団体の外国人観光客。

そそくさと脇道に入り、ブラタモリで取り上げられていた「海食崖」を見上げながら高台の「水天宮」へ避難。

一息ついて気を取り直し、坂を下りて再び境町通りの「LeTAO本店」で早くもお茶タイムという体たらく。

LeTAO本店

ちょこっとパワーチャージできたので、

沿道に次々現れる歴史的建造物を眺めながら歩きます。

「北一硝子」さんも勿論チェック。

日銀通りを上がり『日銀旧小樽支店・金融資料館』へ。

ここはゆっくり見学。

日銀旧小樽支店・金融資料館

“一億円”も持ち上げてみたし、お札の肖像気分にも浸ってみたし。

日銀旧小樽支店・金融資料館

人も少なく大満喫。

さて、お昼をどうしようと相談するために立ち寄った広場にはこんな可愛らしいベンチ。

可愛らしいベンチ

おかげで、北海道産の蕎麦粉にこだわる美味しいお蕎麦屋さんを見つけることができました。

午後はもう無理せずのんびり過ごし、夕方は昔ながらの銭湯ですっきり。

穏やかな港の様子を眺めながらBEERで乾杯。お疲れ様でした。

 

6月28日金曜日

昨夜から雲が低く垂れこめていて、今日は眺望は望めない一日。

先ずは、相方さんのルーツの地でもある「銭函」に寄って海岸沿いを廻り、小さな街並みを眺めてきました。

小樽市内を見下ろせる天狗山にも寄ってみたけど、しっかり霧の中。

それではと、『おたる水族館』へ。

50数年ぶり!の相方さんと初めて訪問の私。

古い施設ということでどうなんだろう?と思いきや、わくわくどきどきの楽しさ。

おたる水族館

最初の水槽では、右前脚のない亀となぜか押さえ込まれている鮫とがほのぼのモード。

色々な切り口で手作り感満載の見せ方です。

一つひとつ覗き込んでいると時間のたつのもあっという間。

屋外に出ると、

おたる水族館

イルカのショーを皮切りに、

おたる水族館

めっちゃ迫力のトドのショーや

おたる水族館

ペンギンの“海まで散歩”

他にもセイウチカップルのいる大きな水槽を間近で見られたり。

童心にかえってしまい、お腹もペコペコになってしまいました。

「フルーツロード」を走って余市へ。

道の駅 スペースアップルよいち

「道の駅 スペースアップルよいち」は宇宙飛行士の毛利衛さんの故郷で、「宇宙記念館」が併設されています。

そして勿論余市といえば『ニッカウヰスキー』。

ニッカウヰスキー

こちらも道の駅から歩いてすぐなので、見学&“試飲”をしてきました。

ホロっと良い気分で車に戻り、今日もぐっすり休めそうです。

 

6月29日土曜日

朝起きてみると「道の駅スペースアップルよいち」の駐車場はほぼ満杯。

北海道の短い夏を楽しもうと、週を追う毎に車中泊の台数が増えてきたようです。

さくらんぼとブルーベリーを購入

8時から農産物の朝市が始まり、さくらんぼとブルーベリーを購入。

これで450円。美味しい。

さて、今日も曇り空だけれど、積丹半島を廻ります。

トンネルの多い国道229号線の沿道には至る所に“雲丹、うに、ウニ”の幟や看板。

見てるだけでお腹一杯になるほど。

美国のキャンプ場をチェックしてから『積丹岬』へ。

駐車場から、細く暗いトンネルを抜けると、いきなり「島武意海岸」の景色が眼下に広がります。

島武意海岸

残念ながら“シャコタンブルー”の海の色ではなかったけど、もちろんのこと海岸まで下りてきました。

波打ち際の石に腰掛けしばし海を眺めてぼーっと。波の音も心地よく。

ぷっくりとしたハマナスの実

帰るために階段を上がりかけると、ぷっくりとしたハマナスの実が。

その可愛らしさに励まされて、息も切らさずに階段を上りきりましたよ。

次に『神威岬』へ。

ウン十年まえに訪れたことはあれど、岬の先端まで続く「チャレンカの小道」は記憶に薄く、

神威岬

「神威岩」を観た瞬間におお~!っと感動が。

吹き出る汗も何のその、気分良く展望台広場を一周してきました。

今夜の宿泊地を探しつつ229号線を南下。

流木で作った熊の親子

道の駅神恵内には流木で作った熊の親子。

とても小さな道の駅だったけど、これは心に残る良さがあったな。

で、今夜は「道の駅みなとまーれ寿都」。

その名の通り港が真ん前にあるんです。

近くの温泉でゆっくりあったまり、停泊中の船を眺めながら寝る事にします。

 

6月30日日曜日

6月も最終日。北海道の旅もそろそろ最終段階に。

今日は日本海側を函館手前の木古内まで走ります。

雲の切れ間からお日様がのぞく中、寿都を出発して最初に向かったのは「弁慶岬」。

弁慶岬

義経に関する伝説は巷に多々ありますが、弁慶さんが強風の中すっくと立っている姿はなかなかのものです。

親子熊

229号線は奇岩の宝庫。中でもこの親子熊は人気のよう。

海に落ちた子熊と助けようとする母熊の伝説があるようです。

時折陽がさすと綺麗な色合いを見せてくれる日本海をひた走り、江差に到着。

美味しいお蕎麦をいただき、『カモメ島』へ。

まだ足が重たい二人ではありますが、散策路をゆっくり廻りました。

予想外に広がる畳岩に感動したり、

カモメ島

背丈を遥かに超える“蝦夷ニュウ”を見つけて背比べをしたり。

カモメ島灯台

小ぶりだけれどお洒落な灯台も。

228号線/“追分ソーランライン”を強風に煽られながら松前公園へ。

松前公園

とても小さなお城でしたが、大切に修復され、街並みも工夫されていて、がんばれ!と応援したくなる感じでした。

カヤックをする予定だった知内の海岸を見に行き、偶然見つけた温泉であったまって、「道の駅木古内」に到着。

車の屋根に当たる雨音を聴きながら、6月最後の夜を過ごします。

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